離乳食初期・中期・後期の意味なんてない

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こんばんは。
離乳食のお話シリーズ です。 まだまだ続きますよ🤣
今日はとっても難しい話をします。
食べる機能の発達、つまり成長のことです。

離乳食の初期・中期・後期って なにか皆さんご存知ですか?
なんでそんな分け方してあるんでしょうか?

1980年代 、日本ではこどもの口腔機能の発達について
研究が盛んになります。


その時代の先駆者が 二木先生や向井先生ですが
先生方は当時 障害のある赤ちゃんの様子をずっと山ほど観察して
口の中の動きを想像する という研究を主にされていました。

当時、口の中のベロの動きを確認する方法はなかったからです。

彼らは食べる機能の発達には一定の決まりがあり、その通りでなければ発達がストップしてしまうと決めました。
(その根拠は わたしは論文を散々漁ったんですが よくわかりませんでした。どこにも書かれていなかったので。)

彼らによれば、ベロだけを抜き出してみると、
赤ちゃんは 授乳のとき前後運動をしていて、
そのあと数ヶ月したら上下運動ができるようになって、
最後に左右の運動ができるようになる そうです。


時代が進み口の中を見られるようになったのが1990年代ですが、
みんないろんな方法を考えて工夫したものの 
その結果はわりとバラバラで
赤ちゃんがどうやって食べる機能を獲得していくのかは 
正直まだまだ分からないことだらけなんです。

ただ多くの論文で確認されているのは
・赤ちゃんのベロは授乳のとき前後運動ではなく#蠕動運動 をしていること
・舌骨挙上筋が強く働きベロの上下運動が同時に行われていること
です。

どう考えても 当初予測されたことより
赤ちゃんは複雑な動きを自然に行っているはずなんですが
離乳食の指針は1980年代当時の論文の内容に沿っていて

まずはベロの前後運動の練習から始められるように
食べ物の性状を決めています。
これが離乳食初期 とよばれる食事です。

つぎは 上下運動の練習。離乳食中期ですね。
だから、ベロを天井に押し付けてすりつぶせるものを与えなければならないというルールになっています。

最後に離乳食後期 です。
ここはベロの左右の運動、つまり咀嚼が
始めてできるようになる前提の食事が組まれています。
これについてはまた改めて書きますが、咀嚼がこの時期までできないなんて嘘です。
できます。

このように、赤ちゃんの発達は
はじめに考えられていたよりも
ずっと複雑で 立派なことがわかってきていますが
離乳食の内容はアップデートされないまま。
蠕動運動も上下運動もできる赤ちゃんに

小さじ一杯のだし汁 。。。
ふざけてるのかなって思います。
汚い言葉でごめんなさい。

いまの離乳食が いかにレベルの低いトレーニングなのか
わかってもらえたら…いいなぁ…🥺