離乳食っておいしくなさそうですよね
離乳食のお話シリーズ です。
こどもの「口腔機能障害 」が増えている とお話ししました。
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口腔機能とは 口を使った運動全てをさすもので
「咀嚼 」そしゃく かむことですね
「発音」「嚥下 」えんげ ごっくんのことです
などなど 生きていく上で重要な動きばかりです🧐
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その機能が獲得される時期は
それぞれの動きで異なっていますが
嚥下の機能の基礎がかたまるのは
5.6.7ヶ月ごろといわれます。かなり早い時期ですね‼️
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機能の獲得には 臨界期という概念があります。
ある一定の時期に 学習できなかったものは
その後できるようにはならないというものです。
口の機能の臨界期は
だいたい3歳ごろと言われています。
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それまでに ある程度のことを学習しないと
それ以降では 学んでも身に付かないわけです。
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10分のおかゆをスプーンから食べてみてください
ベロを前と後ろに動かすような 舐めるような動きをしませんか?
少なくとものどを動かすような
筋肉を使ったごっくんはうまくできないはずです。
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普段正しい嚥下ができる人でも
液体に近いものを食べるときは、
嚥下しようとしなくても喉のほうに勝手に流れるので
勝手に反射が起こり、飲み込まれています
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正しい嚥下をするためには
塊にしてベロの上にまとめて置ける ことが大切です。
柔らかいにしても ちゃんととろみが付いているとか
それなりに粘度と硬さがないといけません
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もちろん、
はじめてだから怖いという気持ちがあるかもしれませんが
液体に近いどろどろのものを与える必要はないと私は思います。
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何週間も 何ヶ月も どろどろのものを食べていると
それを食べる動きしか学習できず
吸啜でしていたはずの正しい嚥下を忘れてしまいます。
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お粥をわざわざつくるのはやめて
粒の大きさが心配なときは、すこし細かく叩いてから
与えてあげるくらいで大丈夫です。
水分を増やせば増やすほど 自然に正しい嚥下をするのが難しくなります。
裏ごしは 大反対派です。
そこまで細かくする必要は全くないです。
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みなさんに聞きたいのは
あの指針に沿って いかに努力したか
発表するために安心するために
離乳食つくってませんかってことです
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本来なら人間も動物なので
お母さんがもってきたご飯を 噛み与えるので
充分しっかり育つことができるはずなんです
人間だけですね
こうやって至れり尽くせりで育てようとするのは🤔
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大人と同じご飯でいいんですよ‼️
だって、それを食べられるようになるのが
離乳食の目的なんですから。
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消化や食べやすさを考えて
細かくしてあげたり 柔らかくしてあげれば十分。
わざわざその子のためだけにつくるのが
かえってよくないのです🤢
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お父さんお母さんも健康のために
薄味のものを一緒に食べましょう
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考えてみてください
頑張って作ったのに食べてくれないって悩んでるお母さん
だってそれ たぶん
自分でご飯にしても全然美味しくないですよ🙄
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まずは食事を楽しめるように
美味しいもの 食べたくなるものを与えましょう
それに、その時間が
家族にとっても楽しいものであるように
お母さんは
『向かい合って赤ちゃんに"離乳食"をあげる時間』
から
『並んで一緒にご飯を食べる時間』
に変えてください。
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これについてはまたゆっくり。