離乳食も終わりなのに、どうしてこんなに食べてくれないの?

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こんばんは🌇
今日もおなじみ 離乳食のお話シリーズ です
たまには歯の話もしたほうがいいですか?笑🦷

なんだかたくさんの方に見ていただけているようで
とても嬉しいです😊
国の指針も 企業も 社会も
べちゃどろの離乳食を推奨していますが 私はハズレ者なんでしょうか。。🤣

でも戦後に増えた 食べられないこどもを減らすために
離乳食の指針が国から示されてはや何十年
まじめにお母さんたちは従っているのに
よくなるどころか悪くなっているのはなんででしょうね?🤔

わたしは、やっぱり指針に問題があると思いますよ🤢

さて とっても深いコメントをいただきました。
丁寧に一生懸命離乳食をがんばってくれたお母さんですが
どちらかというと手をかけていないほうの下の子の方がよく食べる気がする。。。

それ、気のせいじゃありません。
わたしの尊敬する先生が去年論文にしてくれました。
その先生は長い年数をかけて
たくさんのこどもの食べられるものと 
食べてきた離乳食の相関を調べ、きょうだいのいるお家では
いちばん手をかけたはずの第一子が
いちばん "食べられない" ことを証明しました。

この論文が世に出るまでは 本当に大変だったそうで
離乳食を否定するのが いかに難しいかを教えてくれました

何度も話してきたように、
いまの#厚生労働省 の#離乳のすすめ
障害のあるこどもをベースにつくられたもので
これに則って離乳をすすめても食べられる子供にはなりません。

じゃあ 食べられないまま離乳の終わってしまった子は
どうしたらいいのでしょうか?

まず、離乳の終わったこどもがご飯を食べたがらない理由には
大きく三つのことが考えられます。

①味が気に入らない
②食べる筋力がないから食べたくない
③お腹が空いてない

ひとつずつ見てみましょう。
いろんな味に慣れるには、
自我が強くなりはじめる1歳ごろまでの間に
たくさんの味を経験をしておかないといけません。

苦いとか、渋いとか、そういう食材もあるよっていうのを
抵抗のない時期に経験させるのが大切なんです🤯

視覚や嗅覚から "これはイヤだ!"と感じるようになると
嫌なものはなかなか口に入れてくれなくなります🥺
そうなるともう厄介で…😨
経験が少ないほど 嫌がるものは増えます。

これを食べてもらうには
親とこども の関係性が重要です
まずは親が"美味しいもの"として 子どもの前で楽しく食べること!

つぎに、これは再三言っていますが
とにかく噛めない、飲み込めない子が増えているので
かみごたえのあるものは 嫌がったり
口から出したり いつまでも口に入れていたりします。
これは、離乳食の時期に適切なトレーニングが行われなかったために
食事に必要な筋力や神経の発達が身につかなかった状態です。
どうしたら食べられるようになるか?

これには かなりの努力が必要です。
口の機能の臨界期は3歳ごろなので、
そこから離れるほど 機能の獲得は難しくなります。
私たちの病院では この機能を獲得するために
装置を使って2〜3年かけてトレーニングをしていきます。
頑張ればできるようになる子もいますが、
それにはかなりの時間と 頑張りが必要です。
レーニングの内容については、またゆっくり書かせてください💦

最後に、現代は 飲み物やお菓子など
しきりに口にものをいれられるので
お腹を空かせた子が いなくなってきています。
でも 食べるためには 空腹も大事な要素で
お腹がすいていれば どんなに難しいものでも
一生懸命食べようと工夫します

どの原因に対しても気をつけてほしいのは、
こどもが食べてくれない時の親の対応です。
嫌がってそれを残した時、
親が折れるとその子は一生それを克服するチャンスを失います。
親が"育てている"あいだは、食事はトレーニングです。
食べたくない ものを頑張って食べてもらうことも
成長に必要な過程です

もし 嫌がって残すようなら
つぎの食事では その残したものから与えましょう
それを食べきってから 新しいものを出すのです

すこし大変かもしれませんが
その子のため 食べられないものを食べるように努力する
そのチャンスを奪わないでくださいね。